頑張る中学生を応援するかめきち先生です。
本日は、
自分が進学する高校を決めるときに
知っておくべき
学校ごとに置かれている「学科」について
お話をしていきます。
高校に設置されている「学科」は、
大きく3つに分けることができます。
「普通科」、「専門学科」、「総合学科」と
ありますが、
それぞれの学科には特徴があり、
しっかりとそのことを理解した上で
自分の進路を決めないと、
「こんなはずじゃなかった。」と
後悔することになりかねないです。
しっかりと
それぞれの学科の特徴を理解して、
自分の進むべき道を
決めるようにしましょう。
それでは
それぞれの学科の特徴について
見ていきたいと思います。
普通科とは
「普通科」は、
英語・数学・国語・理科・社会(地歴、公民)・保健体育・芸術など
中学で学んだことをベースにして、
幅広く教養を身につけていく
というものになります。
コース制というものを
採用している高校も多く、
「特進コース」や「進学コース」など
進学や進路目標に合わせた
カリキュラムを組んで、
指導を行ってくれます。
また、
「情報処理コース」や「外国語コース」など
専門コースを設けて、
通常の普通教育を受けながら
専門科目を学ぶことのできる学校も
あります。
私立高校のほとんどは「普通科」があり、
公立高校の多くも「普通科」を設置しています。
卒業後の進路は
生徒の約6割は大学・短大などへ進学し、
約2割は専門学校などへ進学、
約1割は就職する、
という状況になっています。
※各学科の卒業者の進路状況については、
記事の下にグラフをのせているので
参考にしてください。
「普通科」は、
大学などへの進学を考えている人に
向いている学科だといえます。
専門学科とは
「専門学科」は、
商業、工業、農業、情報科学、家庭、水産、看護、福祉、国際、体育、芸術など
ある分野の専門的な知識や技術を
中心に学んでいくというものになります。
国数英といった普通教科の学習も行いますが、
専門教科をより深く学習していきます。
もう少し分かりやすく言いかえると、
将来専門の職業につくために必要とされる
その分野の専門知識や技術、
資格などを得るということを目標に
学習を行っていくいうことができます。
公立高校に
「専門学科」を設けているところが
多いですが、
もちろん私立高校で設置しているところも
あります。
卒業後の進路は
生徒の約2割は大学・短大などへ進学し、
約2割は専門学校などへ進学、
約5割は就職する、
という状況になっています。
「専門学科」は、
将来自分の進路希望がある程度
はっきりしているという人に
向いている学科だといえます。
総合学科とは
「総合学科」は
自分の興味・関心や、希望する進路などによって、
「普通科」で学習する普通科目と
「専門学科」で学ぶ専門科目の両方から
自分で学びたいもの選択して
学習を行っていくというものになります。
基礎学力を身につけるとともに、
進学や就職など
生徒の希望する進路に合った学習を
行うことができます。
1年生の時に
「産業社会と人間」という科目を必ず学習し、
その中で
将来の自分のあり方や生き方を考えて
「ライフプラン」や「選択科目」などを
決めていきます。
公立高校に
「総合学科」を設置しているところが
多いですが、
私立高校にも設置しているところが
あります。
卒業後の進路は
生徒の約4割は大学・短大などへ進学し、
約3割は専門学校などへ進学、
約3割は就職する、
という状況になっています。
「総合学科」は
現時点で進学や就職など進路希望が
はっきりしていないけれども、
高校に入って
自分の将来の生き方や進路について
いろいろと考える機会を得て、
将来に向けて専門分野も含めた
自分に合った学習を行っていきたいという人に
向いている学科だといえます。
まとめ
高校に設置されている「学科」は
大きく3つに分けることができます。
「普通科」は
一般的な教養を広く学んでいく学科と
いうことができて、
大学などへの進学を考えている人に
向いているといえます。
「専門学科」は
ある分野に特化した専門的な知識・技術などを
学んでいく学科ということができて、
就職したい職種が決まっているなど
ある程度
自分の進路が決まっているという人に
向いているといえます。
「総合学科」は、
「普通科」と「専門学科」の両方の特徴を
あわせ持っていて、
高校に入ってから自分の進路を決めて
自分に合った学習を行っていきたい
という人に向いているといえます。
ここで
進学を希望する学校(=「学科」)を選ぶときに
1つ注意してほしいことがあります。
学校を選ぶ際に
自分の「内申(学校の成績)」や模擬試験の「偏差値」から
進路先の高校を決めていくということを
行っていくと思います。
当然
「内申」や「偏差値」から
進路先の高校を探っていくのは
間違っていないのですが、
注意してほしいのは
それだけで進路先を決めるべきではない
ということです。
例えば
「内申」や「偏差値」だけを基準にして
「この学校なら合格できそうだ。」と
「専門学科」の高校を受験して進学してしまうと、
学校のカリキュラムは
専門分野の知識や技術を身につけるための
特化したものになっているため、
その分野が自分にとって
もしあまり興味の持てないもので
あったりすると
「こんなはずではなかった」と
入学後に後悔することになりかねないです。
また
将来大学への進学を強く希望しているのに
「専門学科」の高校へ進んでしまうと、
高校で学習する専門分野の大学は別として
一般入試で大学を受験するのであれば、
学校のカリキュラムが
十分対応できていないことが多いので
不利になってしまう可能性があります。
「専門学科」がよくないと
いっている訳ではなく、
将来進みたい方向や就きたい職業が
「専門学科」で学ぶ分野であれば
最も適した選択になるのですが、
違うのであれば
別の学科に進んで
自分の進路などを決めていく方が
よいと思います。
進路を決める際には
自分の興味や目標についても
十分に考えたうえで、
進みたい学校(=「学科」)を決めていってください。
かめきち先生は頑張る中学生を応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。